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モデルを単純化する意味
2017年08月27日

最単純化されたケインズ・モデルのような状態が現実には存在しないことは明らかですが、
このように高度な抽象作業を行うことで本質が明らかになる。

英国古典派のリカードモデルにしても現実には存在しないモデルである。
リカードは世の中には労働者と資本家と地主しか存在しないと仮定します。
しかも、資本家は仕事をするだけで全く消費をしない。利益をすべて蓄財し、
喰う喰わずで貯蓄はすべて投資する。
未利用地がまだいくらでもある段階では地主は一切の所得がないなど、
驚くべき単純化なのです。

何故これほどまでに単純化するのか。

ケインズ・モデルの最単純化を改めて見てみよう。
第一の外国は存在しないという仮定。
これは歴史的に言うと、資本主義社会が成立すると同時に、国家国民ができた。
そこで、とりあえず国民国家のなかだけで経済取引が貫徹すると考えるわけです。
従って、外国が存在しないとは、すぐれて資本主義的な仮定ということになります。

もちろん、国際貿易は重要だ。
国際貿易の場合には課税や運搬費、保険、為替レート等々が当然考慮に入る。
経済的に特に大事なのは関税です。
リカードの最大の発見は比較優位説で、物凄く重要性があるのです。
しかし、このような要素を考慮すると話が複雑になるので、
まず初めは外国の存在を無視して考え、後で、国際貿易を考慮に入れて、
外国を含めた場合を検討すればよいと考えます。

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