以下は、森岡毅さんの"USJを劇的に変えた、たった１つの考え方"という本の帯です。

「2015年10月に、USJは商圏人口3倍の東京ディズニーランドの月間入場者数を超えました。USJはなぜ復活し、大成功をおさめることができたのか？なぜ次から次へと新しいアイデアが出てきて、なぜやることなすこと上手くいくようになったのか？その秘密は、たった1つのことに集約されます。USJは『マーケティング』を重視する企業になって、劇的に変わったのです。」

この文章を書いている時に、たまたま手に取った本です。この本の著者である森岡さんも私と同じことを感じているマーケッターとして、引用させてもらいました。

なぜか？日本では？マーケティングについて正しく理解している人が少ないようです。

そのことは、私たちは本屋さんに並ぶマーケティング関連の本（アカデミックなものや極端に部分的なスキルに走るもの）を見ることや企業のＰＲと実態を見ることでわかります

マーケティングは、販売や宣伝の方法だと誤解している人がほとんどです。

では、マーケティングとは何か？

顧客の価値と満足を理解し、創造し、伝え、提供することです。

換言すれば、マーケティングとは"儲けの仕組みを構築する"全体のことを指します。

自社の資源（製品、商品、サービス）を、どの顧客に、どのように届けるのか？

そこに儲かる仕組みをどう作るのかが鍵となります。

お金を払ったから、あとは結果がでるのを高みの見物と決め込むような経営者のもとではマーケティングは生きません。これは断言しても良いでしょう。

その理由を推察すると、マーケティングは顧客との関わり方を根本的に問う作業でもあるからでしょう。

ですから、経営者自身が覚悟を決めて退路を断つぐらいのつもりで取り組まなければなりません。そうでなければ、無駄金を使い、見事に失敗することになります。

マーケティングをする人をマーケッターと呼びますが、日本ではこのマーケッターの専門家を名乗る自信のある人は、数えるほどしか存在しません。なぜなら、MBAやビジネスモデル、コンサルティング会社といったものとその手法が真逆のものだからです。どちらかと言えば経営に近い分野で前者が分析や理論に基づくものであるなら、マーケティングは統合やひらめきといった経験に基づいた能力を必要とするからだと思われます。

弊社は、経営コンサルタント会社ではありますが、マーケティングという分野の専門家マーケッターとして、御社のマーケティングに貢献することを希望しています。

それは、マーケティングを理解し戦略を持つ会社が増えれば、企業間の無駄な競争も減り、もっと、必要な人へ、必用な製品、サービスを確実に届けることができると考えるからです。

マーケティングは経営に直結する重要な分野であり、私が一人で全てできるというものではありません。経営者の方ご自身や会社の幹部、社員の皆様との思いの共有や、顧客、取引先といった皆様との連携やご協力というものなくしては、一歩も前へ進めるものではありません。

ですから、このお仕事を引き受けさせたいただくうえにおいては、御社の一員として、運命を共にする気持ちで臨みます