古典派かケインジアンか
2017年09月08日
時代の経済学は如何なるものであったか。
古典派なのかケインジアンなのか。
両者の理論的関係はこの20年間に鮮明になってきました。
「古典派が正しいのか、ケインズが正しいのか」は、
「セイの法則が正しいのか」「有効需要の原理が正しいのか」に尽きる。
そのための条件が明らかになってきました。
研究がぐっと進むと古典派とケインズとの違いは、
価格(賃金率を含む)の適応速度が「速い」(古典派)か「遅い」(ケインジアン)かの
違いであるとの解釈もあるのです。
いま失業(労働力の需要と供給が一致しない)があったとします。
古典派モデルでは賃金率がただちに下がって需要と供給とは一致して失業はなくなる。
これに対して、ケインズ・モデルでは失業があっても賃金率は急に下がらない
(賃金率の短期的硬直性)。故に短期的には労働力の供給は需要を上回り失業は存在することになる。
しかし、長期的にはケインズ・モデルといえど賃金率は、結局下がって労働力の供給と需要とは一致し、
失業はなくなる。
すなわち古典派モデルとケインズ・モデルの違いは短期と長期との違いに過ぎないのです。
これほどまでにスンナリとして鮮明な解釈が可能になったのも論争が深められ、
数学的に高度な諸理論がいくつも発見され証明てきたからなのです。
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