台風９号関東上陸の影響で本日の午後のミーティングは、
延期となり、嵐の中を帰宅した。

慌てて、家に入ろうとすると風に煽られた空き缶が、
破れたゴミ袋の中から散乱していた。

しかし、この嵐の中に散乱した空き缶回収に出る勇気はなく、
少し雨が小降りになってからにしようと決めた。

ところが、嵐は静まるどころか更に激しさを増してきた。
そして耳に入ってきたのは空き缶が舞い散る音。

これは、もう覚悟を決めるしかない。
嵐の中に新しいゴミ袋を抱えて、散乱した空き缶の回収スタート。

ほとんど軟弱な都市生活者に成り果てているわたしを
容赦なく襲う。雨風は息をするのも少々不便なほどだった。

自然の圧倒的な力に、久しぶりに畏敬の念を持った。
人間が抗しがたい圧倒的は破壊力だ。

こういう状態を身体が体験すると不思議と謙虚な気持ちになる。
放っておくと人間はどんどん傲慢になる。
そのことを忘れさせないための宇宙の計らいなのか。

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