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あの時の悔しさを忘れるな
2016年06月14日

フィンランドのノキアはかつて世界一だった
携帯端末事業を米国のマイクロソフトへ売却した。

その一方で仏アルカテル・ルーセントを
2兆円で買収して世界最大の通信インフラ会社に
生まれ変わった。

現在のノキアには約11万人の従業員がいるが、
3年前から残っている社員は全体の1%に満たない
という。

事業内容の変化によって、人材も入れ替わったと
いうことだ。かつて、
フィンランド経済の25%をノキア1社が担っていた。
そのノキアの中核事業である携帯端末の収益が
1年で26%も減少した。

この危機的な状況の中、11人のボードメンバーは
ノキアの将来について徹底的に議論した。
「最良の専門家を集め、最良のデータを基に
議論する」
「感情ではなくデータで議論する」
そして出した結論は携帯端末事業を売却する。
これは冷たい水に飛び込むようなつらい決断だった。

ボードメンバーの11名中10名は、なんと社外取締役だ。

ノキアは創業から150年の企業だ。
これまでも、さまざまな試練を同じように乗り越えてきた。
日本人の感覚では、信じられないことだが、
結果的には会社は、次のフィールドで生き残っている。

会長のリスト・シラスマはいう。
「悪いニュースは良いニュース。
良いニュースはニュースではない。
そして何もニュースがないことが悪いニュース」

「これこそが、経営危機から我々が学んだこと
です」

会社に経営危機が訪れるのは、大きい、小さいは
関係ない。
日本でも富士フィルムのように事業転換に成功する
企業もあれば、シャープをはじめ、どんどん追い詰め
られる企業もある。

ちなみに、ノキアは
「技術と人材が十分にあり、
ベストな戦略を持っていても、アップルに
対抗できなかったという。
理由は傲慢であったからだという。」

今もノキアのマネジメントチームには、
「あの時の悔しさを忘れるな」という合言葉があるという。

日経ビジネス2016/6/13参考.


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