うなぎ説
2015年10月30日
村上春樹が面白いことを言っている。
(村上)僕はいつも、小説というのは三者協議じゃ
なくてはいけないと言うんですよ。
(柴田)三者協議?
(村上)三者協議。僕は「うなぎ説」というのを
持っているんです。僕という書き手がいて、
読者がいますね。でも、その二人だけじゃ、
小説というのは成立しないんですよ。
そこにうなぎが必要なんですよ。
うなぎなるものが。
(柴田)はあ。
(村上)いや、べつにうなぎじゃなくても
いいんですけど、うなぎが好きだから。
だから僕は、自分と読者との関係にうなぎを
うまく呼び込んできて、僕とうなぎと読者で、
三人で膝をつき合わせて、いろいろと話し合う
わけですよ。そうすると、小説というものが
うまく立ち上がってくるんです。
(『柴田元幸と9人の作家たち』)より
ビジネスの世界でも似たようなことがいえる。
お客様と私だけでは上手くいかない。
もう一人、もう一うなぎ?が必要だ。
そこが、上手く説明できないのが歯がゆいが、
村上春樹の感じていることと同じことだと思う。
====================
無料メルマガ『ほぼ日刊社長の仕事』の登録はこちらから ↓
https://www.isseyhonda.com/mail/
HPはこちらから ↓
https://www.isseyhonda.com/
マーケティング・経営 ブログランキングへ
にほんブログ村