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自分とは?
2015年12月30日

姓名や肩書であることのできる自分とは、
社会的な形式としての「自我」である。

「自我」は「自己」は一形式にすぐないとは、
心理学的な事実であるが、論理的事実でもある。

「私は誰の某である」いう「私」、
その「私」とは何であるか、これが、
自我の向こうの自己への問いである。

人が、自分を自我と同一するとき、
空疎であるか、耐えられないと感じるのは、
自我というものがその本質上、
世界と自分を対立するか、
別のものと捉えるための形式だからである。

内実のない自我は、
内実を得ようと世界に関わるが、
しかしその関わるということが、
やはり世界を否定するこいう仕方でしか
あり得ないからである。

自我と世界を対立するものと捉えるのは、
近代特有の世界観である。
この世界観によって、
自然科学は進歩を遂げたが、
もともと目に見えない
捉えがたいものである自己、
こちらの側を探求する作業は怠られた
ようである。

自分を自我とし、
自我をこの肉体とすることで、
人は納得しようとしてきたけれども、
納得しきれないことによる
さまざまな綻びが、
あちこちに生じてきたようである。

参考図書
~池田晶子~
『あたりまえなことばかり』

ひとり、ひとりの自我が拡大した状態が
現在の世界である。

釈迦も、キリストも、モハメッドの
一番重要な”気づき”もおそらくここにある。

われわれが普段自分だと思っている自分は
自我である。


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