ロック・モデルについて、もう一度
2017年08月04日
ロック・モデルにおける人間は、まず、自分の生命、身体、自由を所有する。
故に、自分の身体を自由に使って得たものは、その人間の所有である。
・・・・・・・こう考える。
ここで注意すべきことは、ここで指す「人間」とは自然状態における人間であることである。
社会的諸要素を全部はぎとられた人間、社会的諸要素を全部捨象された人間である。
すなわち、人間の所有は、自然状態において既に存在する。
社会から出てくるのではない。
理論的には、社会より前に存在する。
社会がなくても所有はある。
このロックの理論こそが、資本主義に存在理由を与えた。
資本主義こそ人間の自然状態から出てくるのであり、
社会はなくても資本主義はあり得る。
繰り返しになるが国家はなくても資本主義はある。
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