人間には反抗期というものあがる。
一般的には14歳前後に起きる。
誰に反抗するかと言えば親である。

動物的に言えば巣立ちである。
親からの精神的な独立である。
子ども側からいえば自我の獲得である。

それまで、子どもは親の信念や価値観、
判断に従って生きてきた。
しかし、この時期から自らの判断で生きていく。

しかし、自らの信念や価値観や判断で生きていくと
言っても、その基準はそれ以前の成長過程で
無意識に獲得されたものだ。

自らが生きているようで、そうでない状態で
生きているわけで、そこに大きな葛藤や矛盾が生じる。
特に生きていくうえで最も基礎的な部分が
最も幼い時代に形成されていく。

当たり前のことだが、不思議なことだ。

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