わかるものだけ
2016年06月11日
マイケル・ムーアの『世界侵略のススメ』で、
アイスランドがリーマンショックの影響を受け、
どのように脱出していくかがある。
国内3大銀行は軒並み巨額の負債を抱え、
倒産の危機に陥った。
男女平等が進む状況はあったが、
金融業界においては男性優位が続いていた。
男性経営者の三つのメジャーバンクが
虫の息にあえぐ中で、黒字を出し健全経営を
守った銀行があった。
その銀行、オイズス・キャピタルの経営者は
女性だった。創業者でもある2人の女性経営者が
買うのは「わかるものだけ」を貫いた。
リスクを取り、実体のないものを追いかけがちな
男性とは、違う理論で動いていた。
その後、アイスランドの国家財政を波状させる
ほどの危機を作った銀行家の男性たちを訴追され、
三つのメジャーバンクは国有化され、
その中2つのCEO(最高経営責任者)は
女性となったという。
「わかるものだけ」というのは、経営者や会社にとって、
かなり重要な基準である。
「わからないもの」に手を出したとき、危機は訪れる。
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