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モデルを単純化する意味2
2017年08月28日

ケインズ・モデルにおける最単純化の仮定

2.政府は存在しない

第二の仮定は政府は存在しないというものです。
政府がないという仮定には実は大変重要な思想背景が含まれている。
それはロックの思想に関わるものです。
ロックが初めて労働の概念を取り入れたです。
ロックは自分の身体を使って労働力を自由に投入し、
できたものは「労働力を提供した本人に所属する」と考えました。
ここから、「私有財産というのは正しい」とロックは主張したのです。

現在では当たり前の議論に思いますが、これは資本主義の特徴です。
奴隷経済や封建社会においては労働力を自由に投下することなどできなかったです。
労働力を投下しても、それは投下した本人の所有物にはならなかった。
ここで大事なのは、私有財残の概念は自然状態から出てくることです。
政府や国家の存在よりも早く出現しています。

ケインズに限らず、スミスやリカードも政府の存在を捨象しています。
純粋経済学の議論では政府は存在しないという仮定で資本主義を展開し、
政府は後から入ってくる。
政府というのは経済の外で活動しているのです。

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