経営者の戦略パートナーコンサルティング、無料メルマガも発行中!


ブログ
構え2
2016年01月02日

先週も「構え」というテーマについて書いたが、
前提の説明が不足していたようだ。

三品和弘(神戸大学大学院研究科教授)に
戦略を考えるうえで三つの要素が重要だという。

戦略に関する本は、世の中に数多存在するが、
三品さんの視点は現実レベルで非常に参考になる。

その三つとは、以下の観点だ。
1.立地 (ポジショニング)
2.構え (企業や事業の構え)
3.均整 (パッケージング)

「構え」とは、この2点目の観点で、
立地を選びに次ぐ準固定的な要素だ。

ちなみに、経営史の巨匠
アルフレッド・チャンドラーは、
「組織は戦略に従う」という命題を
打ち立てたとき、戦略は三択問題と
想定した。

21世紀初頭のコンテクストを踏まえて、

1.経営資源をグローバルに振り向ける
2.新規事業の創造による多角化に振り向ける
3.既存事業をベースにした垂直統合に振り向ける

垂直統合に成功した主な企業は、
花王、キャノンである。

花王は油脂加工に従事していた「構え」を大きく変えた。
一方では問屋に依存していた物流と販売を自社の内部に
取り込んで、他方では川上の研究部門に力を入れた。

キャノンは、1987年に、それまでのFDレンズ群を捨てて、
レンズの電子化を敢行した。そして、それより前に半導体を
内製化すると決断し、静止画に適したCMOSセンサーも
自社開発している。

統合をすることが、いつも正解とは限らない。
ポイントは、
業界の常識を覆すことであり、常識より統合の度合いを
上げる、下げることにより、独自の利点が生まれるならば、
それを活かす戦略を組み立ててみることだ。

=======================


無料メルマガ『ほぼ日刊社長の仕事』の登録はこちらから ↓
https://www.isseyhonda.com/mail/

HPはこちらから ↓
https://www.isseyhonda.com/

マーケティング・経営 ブログランキングへ

にほんブログ村






ページアップ