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老子は道徳も否定する
2017年10月10日

知識や欲望を否定する老子は道徳をも否定する。

孔子を始めとする儒家は、天下の荒廃を救うために仁義忠孝といった
道徳の再建をはかった。

とここうろが、そもそもこのような政治をもたらした元凶は、
仁義忠孝の常識道徳なのであるから、これを復興すれば逆効果だと老子はいう。

「大道廃れて仁義あり、知恵出でて大儀あり、六親和せずして孝慈あり、
国家混乱して、忠臣あり。」

仁義忠孝をすばらしい道徳のようにいうものがあるが、それは誤りである。
仁義は自然の大道が失われたとき、これを埋め合わせるために
作られた人為的手段にすぎず、忠孝は国家が混乱したときに現れる病的な
道徳にすぎない。

いいかえれば、仁義忠孝の道徳が強調されるということは、
それだけ社会が不健康な状態にあることを物語る。

どうすればいいか、仁義忠孝の道徳を捨て去りなさいと老子はいう。
すべては「一」であり、善と悪、仁と不仁、義と不義というように人為的に二分して
相対差別を設け、これによって人びとの間に争いを生じさせることが問題なのである。

現在の日本では、国家の方針によって道徳教育が強化されていようとしている。
老子は笑うだろう。
根本が違うのだ。

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