経営者の戦略パートナーコンサルティング、無料メルマガも発行中!


ブログ
リカード・モデルの結論
2017年08月18日

リカードは、「モデル」という意味では理想的なモデルを経済学に提供した。
しかも、そのモデルが生んだ結論は悲惨極まりない。
いわば、夢も希望もない「絶望モデル」だった。

資本家は利潤0(ゼロ)、労働者は、生活できるギリギリの水準まで賃金が低下する。
それでも資本主義は耐え得るか。存続することができるか。
森嶋解釈をサムエルソンは、さらに一歩進めて、
リカード・モデルにおいては、労働者は全員餓死、資本家は全員破産もあり得るとの解釈を与えた。

それでも、リカードは経済学に徹した。典型的な英国古典派の代表であった。
マルクスのように、経済の外に関心がなかった。
経済がどんなに悲惨この上なくても、そこに革命が起きるかもしれないとまでは考えないのであった。

リカードは、論理をちき詰めていった。
古典派の教養(ドグマ)によれば、自由経済は最高の結果を生む。
論理を突き詰めてもやはり、、この結果が変わることはない、
とリカードも思っていた。
それであっても、「最高である」ことと、その状態が「悲惨極まりない」ということは、
実な矛盾しない。

「資本家の利潤が0(ゼロ)であっても、0(ゼロ)が実は最高値であることも可能なのです。
労働者の生活水準が生存ギリギリでで続いても、実はそれが最高値であることも可能なのです。
最高値でなければ餓死するかもしれない・・・・

=========================

無料メルマガ『ほぼ日刊社長の仕事』の登録はこちらから ↓
https://www.isseyhonda.com/mail/

HPはこちらから ↓
https://www.isseyhonda.com/

マーケティング・経営 ブログランキングへ

にほんブログ村

FC2ブログランキング






ページアップ