私の国フランスの社会では宗教が脅迫観念のように
なっています。
ほとんどの人が無宗教となり、あらゆる宗教的権威から
解放された現代人のつもでいるにもかかわらず、、
宗教が繰り返し話題に上るのです。
フランスでは18世紀の半ばで、カトリスズムの
約半分が崩壊しました。
中心はパリ盆地でした。
そして、1870年から1930年の間に、
プロテスタンティズム地域の全体つまり、
イギリス、ドイツ、スカンジナビア半島という地域で
信仰が同時に崩壊したのです。
ニーチェは「神は死んだ」と言いました。
第二次世界大戦後、ヨーロッパで宗教が
強い影響力を維持していたのは、
ベルギーの大半、オランダ南部、
ドイツのラインラント、バイエルン州、オーストリア、
そしてフランスの周辺部諸地方、スペイン北部、
そしてアイルランドなどカトリシズムが残っていた
地方でした。
『問題は英国ではない、EUなのだ』
~エマニュエル・トッド~
かつて、ロンドンを旅した時に現地のガイドさんが
「いま、ほとんどの若者は日曜日に協会へ
行かなくなりました」と言っていたのを思い出す。
トッドは、多くのフランスが宗教的なものの喪失や
消滅を自分達の危機として意識していないと指摘している。
そして、今日のフランスの社会心理的混乱は明らかに
宗教的空白に起因する倒錯だと思いますと続けている。
世界の先進国の人々の精神状態は同じような状況に
あるようだ。
近代資本主義の価値観は、宗教から経済へと多くシフトした。
経済万能主義と言っても決して過言ではない。
それとともに、世界的に人々の精神やモラルを支えた宗教は
崩壊していったということだろう。
トッドはいうこの精神的空白が人々を不安定にさせていると。
われわれが再び安定を取り戻すために必要なことは何だろう。
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