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人間は永遠に生き続けるのか
2016年08月01日

人類の歴史を、産業発展の歴史としてみるとき、
それは三つの段階をへて展開する。

第一の段階は人間は食べることに追われる。
産業としてはいえば主に農業による食料生産の時代である。

それは、一個の有機体としての人間の発生学的特質からいえば、
消化器官系を主とする内胚葉性諸器官の機能の充足というこを
産業化したものに他ならない。
その意味では、人類産業史の第一期は、内胚葉産業の時代である。

第二期は、主として工業による物質およびエネルギーの生産の時代である。

それはいわば、人間の労働の産業化であり、有機体の発生学からいえば、
筋肉を中心とする中胚葉性諸器官の機能の産業化にほかならない。
その意味において物質およびエネルギー生産の工業は、
中胚葉産業とよぶことができる。

そして、いまや、第三の段階を迎えている。
第三期の特徴は、有機体としての人類のもうひとつの側面、
脳および神経系を中心とする外胚葉性諸器官の機能の産業化の時代である。
いわば外胚葉産業時代である。

胚葉とは発生学の言葉である。
卵細胞は、受精すると細胞分裂をはじめる。
分裂に分裂をかさねて、しだいにひとつの生物体としての形態を形成していく。
これが胚(はい)である。
この胚の発展の経過とメカニズムを調べるのが発生学である。

(中略)

内胚葉からは、のちに全消化器官系が形成されてくる。
中胚葉からは、筋肉、骨格、循環器官系、血液などが形成される。
外胚葉は、脳神経系を形成する。また、皮膚、感覚諸器官も形成される。

これは、歴史的名著のひとつ『情報の文明学』~梅棹忠夫~
から抜粋させたいただいた。
もともとは『情報産業論』として1963年に発表されているそうだ。

2016年の現在は、まさに人間の脳神経、皮膚、感覚器官形成の研究が
進行し、それはコンピューター、インターネットからロボット、AIの活用の
レベルに達しようとしている。

人類は、確実に内胚葉、中胚葉、外胚葉とステップして、
食やエネルギーを必要としない。
不老不死の人体の外形化に向かおうとしているようにみえる。

実際に、グーグルで辣腕を振るうレイ・カーツワイルは、
「わたしとは、長時間持続する物質とエネルギーのパターンである」
としている。
そして、自身の思考をコンピューターにアップロードする
”マインドアップローディング”を通じて、
人間は永遠に生き続けるという思想を持つ。

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