街場のアメリカ論11
2017年11月23日
アメリカは遠からず「没落」するでしょう。
これは避けがたい流れです。
戦略的な考え方をするなら、
私たちの優先課題はエマニュエル・トッドが言って通り、
「アメリカが滅びていくことがもたらす被害をどうやって最小化するか」
ということに集約されます。
アメリカの郊外では、リッチな人々は「ゲーテッド・コミュニティ」
(周囲を防壁で囲み、警備している高級住宅地)
に引きこもり始めています。
コミュニティの「要塞化」です。
一握りの人々が資産と心身の安全のために高い壁をめぐらさせた
城塞に住む。
これはもうほとんど中世的な風景ですが、
階層化の極限がどういう社会を生み出すかを
空間的に表象しているものと言えるでしょう。
~内田樹~
アメリカ国内だけではなく、国際社会のなかにおいても孤立化は
すでに始まっている感があります。
アフリカ、ヨーロッパ、アジア、南米と独自の歴史を持つ地域は、
緩やかに繁栄や衰退を繰り返していますが、
固有の歴史を持たない寄せ集めの人工国家に衰退局面での
タフさがどこまであるのかは全く予想がつきません。
そういう意味では日本が一番アメリカに巻き込まれる可能性が高く、
そろそろ独自に歩むことを真剣に考えるべきときでしょう。
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