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観察・綜合という行為につていもう一言
2017年07月03日

エポケーという観察的こういについてもう一言だけ、
徹底的に考え抜く人には参考になると思う。

能動的観察・綜合と受動的観察・綜合という方法がある。

現象学的社会学者シュルツによれば、
「あらゆる純粋の他者理解は、観察する者が自分自身の経験に加えていく意味解釈作用
からはじまる」
これが能動的観察・綜合である。
他者が「何のためにこのようなことをするのか」という観察をしている私の問いは、
究極にはそれを問う私自身の視点(解釈)にほかならないという洞察である。

一方、受動的綜合とは、環境や場からのデータを無心に浴びるようにすることを通じて、
暗黙知を形成していくプロセスだ。
次は橋本治の「わからない」という方法から
「脳はわからないという不快を排除するが、身体という鈍感な知性の基盤は、
わからないもんはわからないでしょうがないじゃん、と平気でこれを許容してしまう。
・・・・・脳の役割があるとしたら、そのサナギになってしまった身体を羽化させることだけである」

前者はあくまで脳の作業であり、後者は身体を含めた作業である。
前者の問題は、脳は自らの経験・記憶にアクセスしたものから「わかる」を引き出してくること、
この問題点は、評価・判断・批判といったものが入り込み必要なものまで排除する可能性が高いこと、
その結果、既にある「アレ・コレ」に帰結する可能性が高いことが問題となる。

後者は、「貴重な本質で満たされたような気持」。
アレもコレもない。そいいう理屈や自分の経験・体験を超えた視点である。

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