手に職の育て方いろいろ
2017年04月27日
宮大工の棟梁である小川三夫さんの
弟子の育て方は以前にも書いたかもしれない。
入ったばかりの弟子には来る日も来る日も
食事の用意と掃除をやらせる。
別にいじめやシゴキでそうするのではなく、
食事を用意させることで「段取り」を
掃除をさせることで「丁寧さ」を教える。
この2つ「段取り」「丁寧さ」が宮大工のとって
最も重要な資質だからだ。
理容師や美容師の新人がなぜシャンプーを
担当するのか、疑問に思ったことがある。
これにも、実はきちんとした理由がある。
「失敗してもお客さんに危険がない」
「洗いながら頭の形や髪の生え方がいろいろあるのがわかる」
「どのように髪を切ればいいのかという完成形がわかる」
「手首を育てることができる」
以上、4つの理由があるらしいが、特に
「手首を育てる」というのがとても大切なことであるそうだ。
それほど「強い手首」を必要とする。
このように、手に職の世界は、
長い時間をかけての育成法が確立されている。
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