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日本の政治家の習性
2016年09月29日

NHKの縮小する日本衝撃という番組をみた。
このままの状況が進行すれば、
2028年には豊島区でも人口減少がはじまる。
2060年には財政赤字が100億円に達するという試算があった。

番組では10年前に財政破綻した夕張市や
自治体が住民サービスを継続できなくなり、
サービスの一部を住民に押し付けた島根県の雲南市の現状を
報告していた。

国立競技場のデザインコンペで最終案まで残った建築家の
伊東豊雄さんは東日本大震災の仮設住宅や今回の熊本地震の
仮説住宅の建築などに関わっている。

伊東さんは証言する。
「国立競技場のコンペでは何を目指すのかという根本思想を
問われることは全くなかった」と。

東京オリンピックには、そもそもどんなオリンピックを目指すのかと
いうコンセプトが見えてこない。
招致活動の時点ではプレゼンをしたはずだが、
東京オリンピックが何を目指すのかは、今となっては不明である。

そもそも責任者が誰なのかも、はっきりしない。
首相がリオの閉会式へ参加したりすることも、そもそもオリンピックの
主催者が国家なのか東京都なのか、混乱している。

伊東さんは、こう続けている。
「新国立に限らず、私たちは、目の前の『今』に縛られるあまり、
時代に抗って立ち止まることができなくなっているように思います。
本質的な議論が起きない不思議な社会だな、と感じます」

2020年のオリンピックを境に、東京都も人口減少に転じる。
もうすぐそこだ。すでに地方の町は消滅に向かってドライブがかかる。
伊東さんのいう本質は、間もなく起きてくるなかなか恐ろしい現実だ。
先の大戦の戦略を分析した『失敗の本質』という名著がある。

どうも、日本の政治家は歴史的に追い込まれてると逃避したり、
思考停止陥ったり、敵を諸外国に向けて責任回避をする傾向がある。
そのような目で見ると、太平洋戦争に向かう前の日本も今と
同じようなものだったのかもしれないと想像できる。

政治家を当てにしていると大変なことになりそうだ。
日本の未来を考えてくれているなどは努々思ってはならない。
彼らが考えているのは、自分たちの今だ。

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