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リベラリズムの果ての日本
2017年12月02日

戦後、日本はロールズ的なリベラリズムを基礎に、
復興と繁栄を求めてきた。
社会は、個々人の「善い生き方」には関与せず、
基本的な自由を平等に分配すること、
機会を均等に開くこと、
不遇な人びとに配慮するように努めた。

自立した個人からなる、自由で平等で豊かな社会の
実現を目指してきたのだ。
しかし、半世紀、半世紀過ぎた今、
私たちは厳しい現実を目にすることになった。

経済は停滞し、格差は拡がり、政治は混乱し、
社会は無縁化しつつある。

この問題の本質は深い。
サンデル教授がいうように「美徳」の話をしようというのも
大きく方向を誤るものだ。

問題は常に自らの外に幸福や自由を求めるというセンスそのもにある。
しかし、そこは西欧人はなかなか気づけないだろう。
なぜなら、彼らの信ずる神は2000年以上前から彼らの外にあり、
いまも、彼らの思考を支配しているからだ。

そして、日本人もそちら側の価値観にどんどん寄っていった結果、
同じ現象が起きている。
人間のつながりが断ち切られ、
あらゆることが経済価値に置き換えた結果、高コストな社会となった。

その経済価値という思考の領域は医療や教育の世界にも埋め込まれ、
さらに膨大な社会的コストを招いている。
今や社会保障費は国家予算の半分に及び、義務教育さえ受けられない
家庭が増大する。

日本もいい加減に、中国や西欧とか、時の勢いにのる国家の模倣を止め、
自らの頭で考えたらどうだろうか。
まあ、自らを疑うことのない政治家や官僚には最も難しい課題だろう。
戦争とか、国家破城とか行き着くところまで行かないと変えられない気質が
日本の官僚にはあるんだろう。

個人的には巻き込まれたくないなあ。まあ、どうでもいいですけど。

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