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リカードの動学理論
2017年08月16日

はじめに、人口法則と蓄積法則とを仮定する。

8.人口法則
農産物で表された賃金を、労働者が一年間生存するのに最低限必要な賃金と比較する。

前者>後者   ⇒人口増加
前者<後者   ⇒人口減少
前者=後者   =人口不変
であると仮定する。

9.蓄積法則
ある年度の資本財ないし原料の純生産物(その財の生産量から、その年度の生産に使った
その生産物の量を差し引いた量)からさらに次年度の労働者の消費量を差し引いた残額は
全部貯蓄される。
このことの残額(産業への供給)が全額需要され、それ故各産業に蓄積されていることを意味する。

「リカード動学理論」の四つの結論が得られた。
人口が増大しつつある経済では、
結論1.利潤率は低下し続ける。
結論2.農産物価格が騰貴、実質賃金は減少し続ける。
結論3.地代は増大する。
結論4.こうした状態は利潤率0(ゼロ)、実質賃金は生存するのにギリギリ一杯の水準に
     低下するまで続き、そこで人口増加はなくなり、経済成長は停止してしまう。

リカードは、「モデル」という意味では理想的なモデルを経済学に提供した。
しかも、そのモデルが生んだ結論は悲惨極まりない。
いわば、夢も希望もない「絶望モデル」です。

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