「そんなことが信じられるものですか」とアリス。
「信じられぬと申すか?」と女王は哀れむような調子で言いました。
「もう一度してごらん。息を吸い込んで、目をつむって」
アリスは笑ってしまいました。
「やったって、なんにもまりません」と彼女は言いました。
「あり得なことなど信じられはしませんもの」
「多分、練習が不足なのじゃ」と女王が言いました。
「わたしがお前の年ごろのときは、毎日三十分ずつやったものじゃ。
そうじゃ、朝飯前に、六つものあり得ないことぉ信じたこともある。」
『鏡の国のアリス』
ルイス・キャロル
信念は行動に強い影響を及ぼす。
それは、行動を駆り立て、形づくる。
信念はとは何か?
いかにして作られ、維持されるのか?
信念はいろいろなところから生まれる。
ある種の自然法則、生育歴、模範となる人物、
過去の心理的外傷、度重なる経験、等々。
また、生まれついた環境や文化からある種の
既成の信念を受け取る。
さらに、幼少時代に周りにいた大切な人から受けた
期待は信念を植え付ける。
さて、問題は我々が何かを信じるとき、
それが真理であるかのような思い込むことだ。
このことは反証を困難にする。
信念は強固な知覚のフィルターとして働く。
出来事は信念に沿って解釈される。
当てはまらないことは例外としてかえって信念を強める。
行動は信念を維持し強化する。
あらゆる宗教、あらゆる国家、あらゆる文明、
集団がぶつかり合う理由がここにある。
教祖、国家、部族、メディア、親族に依存してはならない。
信念や観念はほとんど真理ではない。
しかし、我々の人生はほとんど信念によって
支配されていないだろうか。
それが問題なのだ。
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