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均整1
2016年01月05日

三品和弘(神戸大学大学院研究科教授)が
提案する。
戦略を考えるうえで、
重要な3つのポイントの最後は「均整」である。

オペレーション議論の中に、
生産工程がA,B,Cと順次つながっているときに、
ライン全体の生産能力は、全工程のうち、
もっとも生産能力が低い工程で決まるというものがある。

戦略も似たようなもので、
最終的な有効性は、やはりボトルネックで決まる。
いくら優れた立地を選んでも、
いくら秀でた構えをつくっても、
他にシビアなボトルネックが存在すれば、
すべては台無しだ。

戦略の要諦はラインバランス、
すなわち「均整」にある。

「均整」において、まず頭に浮かぶのはトヨタだ。
一見、トヨタには戦略がないようにもみえる。
しかし、それは誤った認識で、
トヨタにはデコボコがない。
全社全体がよくバランスの取れた生産ラインで、
全軍が無駄なく稼動している。

「目立たないがゆえに優良」という
「均整」には固有の特性があることを覚えておきたい。
「均整」は戦略の上級編だ。

「均整」をコントロールのするのは、
オーケストラーの指揮者のような視点が必要だ。
会社においては、各部門毎に常に専門性が走り出し、
統合が非常に難しい作業になる。

三品さんはトヨタを例にあげているが、
これは、人数が少ない会社といえでも全く同じだ。
人数が少ない会社においても、見落としが多い。

商品開発なり、営業なり、何かが突出して
良い会社よりも、均整が取れているほうが
優れた成果を上げる。


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