三品和弘(神戸大学大学院研究科教授)が
提案する。
戦略を考えるうえで、
重要な3つのポイントの最後は「均整」である。
オペレーション議論の中に、
生産工程がA,B,Cと順次つながっているときに、
ライン全体の生産能力は、全工程のうち、
もっとも生産能力が低い工程で決まるというものがある。
戦略も似たようなもので、
最終的な有効性は、やはりボトルネックで決まる。
いくら優れた立地を選んでも、
いくら秀でた構えをつくっても、
他にシビアなボトルネックが存在すれば、
すべては台無しだ。
戦略の要諦はラインバランス、
すなわち「均整」にある。
「均整」において、まず頭に浮かぶのはトヨタだ。
一見、トヨタには戦略がないようにもみえる。
しかし、それは誤った認識で、
トヨタにはデコボコがない。
全社全体がよくバランスの取れた生産ラインで、
全軍が無駄なく稼動している。
「目立たないがゆえに優良」という
「均整」には固有の特性があることを覚えておきたい。
「均整」は戦略の上級編だ。
「均整」をコントロールのするのは、
オーケストラーの指揮者のような視点が必要だ。
会社においては、各部門毎に常に専門性が走り出し、
統合が非常に難しい作業になる。
三品さんはトヨタを例にあげているが、
これは、人数が少ない会社といえでも全く同じだ。
人数が少ない会社においても、見落としが多い。
商品開発なり、営業なり、何かが突出して
良い会社よりも、均整が取れているほうが
優れた成果を上げる。
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