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過剰こそが問題なのだ
2017年05月19日

食料、住まい、モノ、お金といったものが過剰だ。
これが、先進諸国を悩ます根本的な理由だ。
バランスの問題を別にすれば膨大に余っている。

日本国内の農業に、コメの生産の過剰問題が
発生したのは30年前だったように記憶する。
所謂、減反政策である。

コメさえ作っていれば生活できた農家が窮地に陥った。
政府による生産調整が始まった。
農家も他の職業と兼業になったり、
コメ以外の農作物を栽培したりと必死に取り組んだ。

オイルショックという騒ぎもあった。
原油はいつ枯れてもおかしくないと騒ぎ出した。
石油製品の買い占めが起き、世間は騒然とした。

格差問題などと騒ぐが、本当はそんな問題はない。
実際、お金は世界中で余っている。
実際、銀行の融資担当は貸出先がないと嘆いている。

まだ、食べられるのに賞味期限によって、
捨てられる食品があまりにも大量で問題になっている。

毎日、世界中で生み出される音楽は一生かけても聞ききれない。
毎日、出版され本も同様だ。
美術館だって日本中にあって回り切れない。
走っていない車が、道路わきの車屋さんに溢れそうになっている。
田舎に行けば、1日にわずかしか走らない立派な道路がたくさんある。

そのうちに、ロボットがたくさん登場して、
ロボットも過剰に生産され、中古品も出回って、
「人間を雇うより、ロボットの中古10年もののほうがいいよ」
なんて時代がやってきそうだ。

それなのに、不足して苦しんでいる人が世界の発展途上国ではなく、
先進国にもたくさん存在する。

これは、どう考えても仕組みそのものに欠陥があると
考えないわけにはいかないだろう。

可笑しいなパラドクスで、政治家も役人も過剰過ぎて、
本当に必要なことではなく、やりたいことをやり始めてしまった。
原因はやはり過剰である。

会社は過剰なマーケットに参加しても、儲けることができない。
常にイノベーションが必要だ。
しかし、イノベーションそものが過剰かもしれない。

はて、我々人類は、どこへ向かうのか。

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