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デュケームの自殺論
2017年06月13日

デュケームは、個人の問題と思われる自殺は、
実は社会的集合現象なのだととらえた。

個人+個人+個人・・・・
という足し算では計り知れないような共同体の集合力(集合的無意識)や
人間の社会的結合力といったものを、
統計データをもとに実証し、個人が根拠でありながら
個人を超えたところに存在する社会の成り立ち、すなわち「構造」を考えた。

デュケームはヨーロッパでのプロテスタントとカトリックの
二大宗派によって自殺率が異なるというデータに着目した。

そのことから、「社会的結合の強弱が個人の不安の強弱を決める」
という有名な理論を打ち出した。

統計では、プロテスタントの自殺率が高く、
カトリックの自殺率は低く出ていた。
カトリックは協会という共同体に属し、
教徒同士のつながりは、信仰を神と個人の契約であるとして、
個人主義的なプロテスタントより強いだろうといえた。

社会的結合度の弱いプロテスタントのほうが自殺率が高いというのは、
社会的な結合と自殺率の間になんらかの因果関係があるのではないか。
さらに、自殺率が高いということは、個人が不安や孤独を抱えている
ことの現れではないかと考えていった。

つまり自殺率の高い、背後に社会のあり方を説明する概念がある。
それは「個人が抱える不安」だというのがデュケームの発見だ。

デュケームの発見は社会の構造という着眼において、
大きな影響を後世に残していった。

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