メタファー生成の事例1
2017年07月06日
メタファー(隠喩)については、腑に落ちる人となかなか理解できない人にわかれる。
事例をみていきたい。
松下電器の洗濯乾燥機の開発では、
プロトタイプの作成にメタファーが重要な役割を果たした。
最後の「早く乾かす」乾燥のプロセスがどうにもうまくいかない。
そんなとき、開発過程で技術者の一人が示したのが「中華鍋」のメタファーだった。
発想の背景となったのは、中華料理店で中華鍋を煽りながらチャーハンを炒めるシーンだ。
技術陣は洗濯機の底の羽根つき部分(パルセーター)を鍋型に変え、
乾燥の合間に小刻みに回転させて衣類を跳ね上がらせるような工夫を施した。
「中華鍋」は思いつきでなく、コンセプトを生み出した人々の観察、仮説、求められる属性(早く乾かす)を
追い求めた結果出てきたメタファーだった。
このメタファーで表現された概念が新たなモデルとして理解・共有されプロトタイプの変換された例である。
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