エマニュエル・トッドが来日している。
フランスの歴史人口学者・家族人類学者である。
国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に
着目する方法論でにより、
『最後の転落』でソ連崩壊を『帝国以後』で米国の
金融危機を、『文明の接近』でアラブの春を次々に
予言したことで有名だ。
そのトッドが朝日新聞の取材で次のような発言をしている。
「グローバル化の夢は一致に向かう夢です。
すてきですが、どれほど非現実的な夢であることか。
家族楮の歴史の力学も同じです。
一致ではなく分岐、分散に向かう力学なのです」
トッドが力説するまでもなく世の中のあらゆる現象は
成熟すればするほど分岐したり、専門化したりする。
この原理原則は崩れない。
これは、おそらく人間、生物の本能だ。
それに、沿って産業やマーケットも動く。
医療の分野、コンピューター、農業、政治、飛行機・・・・・
この原理原則によれば、グローバル化はもちろん、
EU統合も、日本の2大政党化も成功しないはずだ。
ヨーロッパの国々も特徴があるから貿易、取引の意味がある。
立正大学の吉川洋先生が先週号の東洋経済で嘆いている。
「今の経済学は現実と大きく乖離してしまった」と。
経済学を1つにしようという野心家達の仕業だ。
会社は他社と違っていることが生き残るうえでの最重要事項だ。
個人も、国家もこの原理原則から逃れることはできない。
それでも、統合しようという動きには危険(権力、名誉、お金)な目的があるのだ。
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