トップマネジメントが
「第一に身につけるべき習慣は、
なされるべきことを考えることである」
とドラッカーはいう。

何をしたいかを考えるのではなく、
なされるべきことを考えること、
これを考えなければ成果をあげる
ことは難しい。

ＧＥのジャック・ウェルチがＣＥＯに
就任したとき、
会社にとってなされるべきことは、
自分がしたかった事業の海外展開
ではないことを知った。

それは、いかにいま利益があがって
いようとも、
世界で一位あるいは二位になる価値の
ない事業からは手を引くことだった。

このことからわかるように、
ウェルチにとっては必ずしもポジティブな
目標設定ではなかった。

わたしが知る限り、ほとんどの経営者が
やりたいことに向かう傾向が強い。
必要な条件も揃わない中でも挑むことがある。
その結果、大きな傷を負うこもしばしばある。

なされるべきことを知るためには、
自社のコンテクストを丁寧に観ながら
存在意義、自社資源を再確認することが
必要になってくる。

なされるべきことの数はけっして少なくない。
しかし、その中からも最も重要なものを見つけ、
その課題に集中してこそ成果は達成される。

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