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父殺し
2015年12月18日

午後一番で御茶ノ水の出版社で、
編集者の方とお会いした。

その席上で、わたしは
「心理学もすでに学んだ多くの人に、
あれ?と思われはじめているかも
しれません」
と発言したところ、

「心理学の本は今でも根強く、
売れています」
と編集の方はおっしゃっていた。

心理学も学ぶ目的は人によって様々で、
わたしと同様の目的を持って学んだ方達は、
ある種の限界をみているだろうと
最近感じている。

とはいえ、心の悩みも、様々である。
しかし、そのほとんどは母親との
関係性における問題である。
それほどビックママの存在は子どもに
とって大きい。
ある意味関係性の絶ち方が難しいのだ。

一方、父親はどうであろうか。
文豪ドストエフスキーのベストセラー
『カラマーゾフの兄弟』のテーマと
なっているように、
父は殺される存在である。

『カラマーゾフの兄弟』の訳者である
亀山郁夫さんによれば、
「1995年を境に、
父殺しという行為は意味を失った」
そうだ。

1995年はウィンドウズ95登場の年、
それ以降インターネットによって、
子ども家にいながら自由に
世界とつながることができるように
なったという。

かつて父親は家庭という閉鎖空間の
支配者であった。
子どもは父を『殺す』しか自立の道が
なかったのだ。
もう、その必要はない・・・・・?

父親は権威の象徴でもある。
見方を変えれば、
国家の権威、会社の権威というものも
ほぼ似たような状況におかれていると
考えたほうがよいだろう。
そう自覚する必要がありそうだ。


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