夢枕獏と本田技研三代目社長の久米さんの対談より、
★夢枕
「最近読んだ『脳はいかにして神を見るか』という本が
あるのですが、それによると
「脳ははじめから物語をつくようにできているんだ」と
いうのです。
脳はもともと謎を解きたがる。
たとえば人類が森を歩いている時、
薮でガサガサと物音がする。
その音は鹿かもしれないし、熊かもしれない。
それを判断するために、ヒトは経験をもとにした
物語をつくる。
熊が来るという物語をつくったヒトは走って逃げ、
命が助かる。逆もある。
そういう物語をつくって人類は生きてきたので、
その能力が神話をつくってきたというのです。
◎久米
そのたとえだと、
われわれ技術者がモノをつくる時は、
いつも物音を鹿だと思って始めるんです。
ところが飛びつくと熊が飛び出してきて逃げ出す。
そして、また鹿だと思ってチャレンジする。
その繰り返しです。
本田宗一郎さんも物語をつくる能力があった。
おやじさんは「物語のないものに何ができるか」
と言っていましたね。
この対談は久米是志の『ひらめきの設計図』と
いう創造をテーマにした本である。
何度読んでも、読んでも再発見がある。
経営者にとっても、開発者にとっても
物語をつくる能力、語る能力は不可欠といってもいい。
人間の創造力というのは、獏さんがいうようなところに
源泉があるのだ。
何か楽しい気持ちになれるなあ。
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