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アダムの地図
2016年11月12日

アダムは最後に亡くなるとき、
人類に地図と境界線の作製という遺産を残していった。

そして、すべての境界には政治とテクノロジーの力が
備わっていることから、
自然に対するアダムの境界づくりと分類命名は
テクノロジーの力による自然支配のはじまりを
しるすものとなった。

事実、ユダヤの伝統では、知識の樹の果実が
実際に秘めていたのは、善悪の知識ではなく、
有用無用の知識であったとされる。

これはテクノロジーの知識である。
だが、あらゆる境界がテクノロジーと政治の力を
もっているとすれば、
それは同時に疎外と分断と葛藤をも
あわせもっていることになる。

何かを支配するために一つの境界を確立してしまうと、
同時に自ら支配しようとするものから、
自分自身を切り離し疎外してしまうことに
なるからである。

そのために、アダムの断片への堕落は
原罪と呼ばれているのである。

参考図書
『無境界』
~ケン・ウィルバー~

人類の起源に迫る奥深い話である。
アダムがいろいろなものに命名をしたことによって、
境界が生まれた。

区別という意味では、必要なことだったが、
そこは言葉による限界というものが存在した。
仏教で言えば分別を始めたわけだ。
それは、モノや事の真実を示しているわけではない。

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