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貧乏はお金持ち~橘玲~2
2014年09月10日

ひとは群れの中でしか生きられない動物だから「どこにも所属していない」というのは根源的な不安である。
心理学者のエーリッヒ・フロムはこれを「自由からの逃走」と呼んだ。
中世の封建的束縛から解放された近代人は自己責任で行動する自由な個人を生み出したが
私たちは、それがもたらす孤独や無力感に耐えられず自由から逃げ出し国家や民族といった権威に依存して
自己同一性を確認しようとする。
フロムはこれによってナチズムを説明したが、依存の対象が会社であっても同じことだ。
近代社会は「自由」に至高の価値を見出すことによって成立した。
だが私たちは、じつは心の底で自由を憎んでいる。
ひとは、もともと自由になど生きたくないのだ。

この論でよく語らえることの一つに、キリストのプロテスタントの成り立ちが示される。
カトリックの教会支配に抵抗したはずの人民は、プロテスタントを興したが、
その戒律は、カトリック以上に厳しいものとなったという。

小説家の村上春樹が高校時代に、「自分にとっての価値観で一番大事なものは何?」
というアンケートの中で、「自由」というものが圧倒的に多いだとうと予想したら、結果は
まるで違ったもので、「自由」を大事だと考えている人が意外に少ないことに驚いたと言っているが、
僕も村上春樹とどうように「自由」は最も重要な価値観だと考えている。

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