パリ同時多発テロで妻を失いながら、
テロリストに向けてＦＢ上に
「憎しみという贈り物はあげない」
という手紙をつづった
パリ在住のフランス人ジャーナリスト、
アントワーヌ・レリスさんのメッセージが
世界中で注目されている。

「君たちに
憎しみという贈り物はあげない。
君たちの望み通りに怒りで
応じることは、
君たちと同じ無知に屈することになる」

私と息子は2人になった。
でも世界中の軍隊よりも強い」

わたしはレリスさんと同じような境遇に
あったとき、どのような感情を持つのか
正直わからない。

しかし、フランス大統領が戦争と宣言し、
翌日に報復の爆撃を行ったり、
アメリカ、ロシア、イギリスの指導者の
ような対応がこの問題の本質的な
解決になるとは思えない。

レリスさんのメッセージのように、
憎しみへの報復というステージに
こちらも上がれば、どちらかが果てるまで
やり合うしかない。

人類は再び大きな困難の中へ
突入していくのだろうか。

第一次大戦、第二次大戦を経験し、
ベトナム戦争を経験し、力による他国の
制圧が無意味である事を人類は学んだ
はずではなかったか。

ひとり、ひとりが振り上げた拳（こぶし）を、
静かに下ろし、
自らの心にふたたび平和と愛を取り戻すことから
はじめなくてはならないのではないだろうか。

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