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わかりやすさに陥っていないか
2016年03月28日

わたしのマーケティングの師匠の一人に、
神田昌典がいる。
もう、15年以上のお付き合いになる。

彼の功績は数々あるが、そのひとつに、
本を使うマーケティングがある。

少々オーバーな表現ではあるが、これを
ビジネス書業界では、before神田、after神田という。

after神田というのは、何かといえば、大きく二つある。

一つには、権威者、著名人でなくても
面白いネタがあれば誰でも出版できるようになった点、

二つ目は、誰でも簡単に一冊を読みきれてしまうよな
構成に仕立て上げた点だ。

これは、出版業界だけでななく、ビジネス業界また
一般のサラリーマン、社会そのものにも猛威をふるった。

わたしの知り合いや仲間でもこの流れで一躍メジャーに
なった人達は多い。
知人や友人がほとんどなので実名は避ける。

しかし、この劇薬には副作用もあった。
当たり前だが、中身のない人も数多く出版したことと、
中身までスカスカの本が数多く出版されたことだ。

先日も、知人のコンサルタントがアマゾンのレビューで
幻冬舎の本を買ったところ、その内容の酷さに激怒していた。

リアル書店でみれば、一瞬で判断できることも、
ネットでは、レビューやタイトルに騙されることもあるので
気をつけたい。

200年近く前に、アメリカを旅したフランス人
アレクシス・ド・トクヴィルは、すでにこの点を指摘していた。
「アメリカ人は、簡単に手に入り、読むのに事前知識
などない、読みやすい本しか手にしようとしない」

本を引き合いに出したが、本も昔から読み告がれている
良書というのは存在する。ビジネス書についてもそうだ。

これは、マーケティングや商品開発、商品選定についても
全く同じことが言える。

記号では売れないし、そんな商売ならやらない方がいい。
資源の無駄遣いは生活の中だけで起きていることではなく、
ビジネスの世界でも日常的に起きている。

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